みなさんこんにちは!夢咲すずです!
みなさんは漫画って読みますか?私は中学生のころ漫画がとにかく大好きで、気になった作品があったら単行本を全巻買いそろえて毎日のように読み返していました。中学生時代の長期休みの宿題の読書感想文は毎回、少年ジャンプ連載漫画のノベライズを読んで書いていたほどです。
最近だと、吹奏楽をテーマにした小説・アニメ作品で有名なものに『響け!ユーフォニアム』という作品がありますよね。

吹奏楽関係者だけでなく、多くのアニメファンの人たちにも愛されている名作ですよね。ユーフォニアムの知名度向上にも繋がりました。
ですが、今回紹介する作品はそれではありません。
今回私が紹介していくのは週刊少年ジャンプで連載されていた唯一無二の吹奏楽漫画『SOUL CATCHER(S)』です!

ストーリー
心が”見える”能力を持つが故に、他人を遠ざけていた神峰翔太はある日、天才サックス奏者・刻阪響と出会い、彼の放つ圧倒的な音に心動かされ…!?
奇才が描く、超視覚型吹奏楽グラフィティ──ここに開演!!
公式サイトより
週刊少年ジャンプで2013年24号から連載開始。その後2度にわたって掲載紙が変わり、最後は少年ジャンプ+で2016年2月14日に完結。神海英雄さんの代表作です。
超視覚型吹奏楽グラフィティと謳っているとおり、吹奏楽という本来は聴覚で楽しむコンテンツを漫画のド派手な絵で表現していて、視覚で楽しむ作品になっています。どうやって音楽を視覚的に?と思った方もいるかもしれませんが、そこには公式紹介文にも書いているとおり、主人公が持つ心が”見える”能力が深く関わってきます。
表紙の中央にいる茶髪の男子高校生が、主人公の神峰 翔太(かみね しょうた)です。彼は他人の心をオブジェクトとして視覚的に見ることができる能力を持っています。
くまモン事件(?)…………事の顛末が気になりますね(笑)
さて、ソルキャには「鳴苑ジャーナル」という応援ページがあり、毎号掲載されているのです!(本編の前)
5月期のプレゼントがこちら!特製“心”ステッカー!すごい良い出来……(感動) pic.twitter.com/7pPpnWgRIn— 神海作品総合(元SOUL CATCHER(S)公式) (@soulcatcher_s_) May 12, 2014
具体的にどんな感じに見えるのかというと、慣用句そのままの様子で見えます。具体例を挙げると、心を閉ざしている人の心はロッカーに閉じこもっていたり、嫉妬に燃える人の心は本当に燃えていたりといった感じです。基本的には表情のついたハートで表されることも多いですが、人によってはドラゴンや機雷、刀などの形をしていることもあります。
また、演奏による音は五線譜が描かれた波動のようなレーザーのようなもので表現され、それを聞いたものは文字通り、心を掴まれます。
調べてみたら、公式PVもあるようです。
これを見ていただければ大体どんな作品かお分かりいただけたと思います。私が紹介することがなくなっちゃった。
私のオススメポイント
この作品が連載されていた当時、私は中学生で現役の吹奏楽部員だったので、知っている曲が出てきたときや個人的に共感できることが描かれていたときにはテンションが上がりながらいつも読んでいました。
特に私はパーカッション担当だったので、パーカッションパートリーダの打樋 透(うてび とーる)が好きでした。
見た目通りの熱血漢。仲間想いの”打楽器バカ”です。パートの仲間たちからは「棟梁」と呼ばれて親しまれていたり、名前の由来が北欧神話に登場する雷神トールだったりする、そんな彼が率いるパーカッションパートの演奏はまるで雷のよう。
私もこんなリーダーになりたい!と思ってずっと目標にしてきた人物です。結局私はこんな感じの熱血漢にも、パートリーダーにもなることはありませんでしたけど。
また、作中には主人公たちの通う鳴苑高校のほかにも様々な学校、そしてライバルたちが登場して熱い戦いを繰り広げます。戦うといっても「争う」ではなく「競う」、相手の演奏を尊敬したうえで、それを超える。決して相手を打ち負かすわけではない、そんな戦いが描写されています。
しかし、6巻から登場する黒条 善人(くろじょう よしひと)という新入部員だけはその限りではありません。彼は神峰と同じく心が”見える”能力を持っていて、他人の心が壊れていく様子を見て楽しむことを生きがいにしている、腐れ外道です。
黒条は作中でとにかく悪役ムーブをしつづけ、西関東大会でついに繰り広げられる黒条との決戦。神峰はチェーンソー(チューバ)と刀(コントラバス)を武器に黒条と戦います。全然何言ってるのかわからないという人はぜひその目で確かめてください。詳しく説明しすぎるとネタバレになっちゃうので。
その他にも、サブタイトルに有名な楽曲のタイトルが使われていたり、2014年度全日本吹奏楽コンクール課題曲が登場したり、作中で人気の雑誌「”吹奏楽”ジャーナル」や、埼玉県のライバル校「埼玉”誉”高校」など、ある程度吹奏楽に詳しい人なら思わず楽しくなっちゃう要素が多く散りばめられています!
以上、夢咲すずの漫画紹介でした!連載が終わってだいぶ経つ作品ですが、今読んでもかなり面白いと思います!吹奏楽が愛されているのは今も昔も変わりない事実ですからね。気になった方は古本屋などでぜひ買って読んでみてください!それでは、また!