みなさん、ごきげんよう。このコーナー「今月の1曲」は編集長(自称)の夢咲すずが独断と偏見で決めた、その月に聴きたいオススメの楽曲をみなさんに紹介するコーナーです。
5月になり、暖かくなる日が多くなってきましたね。私はこないだ長袖に上着を羽織ってお散歩をしていたのですが、途中で暑くなって上着を脱ぎました。マジで暑かった。
しかし、夕方になると一気に寒くなり、先ほどリュックに押し込んだ上着を再び羽織って帰りました。気温の変化って本当に激しいですね。温度調整がしやすい服装で外出した方が良さそうです。まあ、今年のゴールデンウィークもお出掛けなんて出来そうにないですけどね。早く新型コロナ収束してくれ。
それでは、今月も吹奏楽の名曲を1つ紹介していきたいと思います。今回はいつ聴いても色褪せないクラシックなあの曲です。
今月の1曲はこちら!
イギリスの作曲家、グスターヴ・ホルスト作曲の『吹奏楽のための第一組曲』です!この曲は曲名の通り吹奏楽のために作られた楽曲で、「もしこのスコアを真に理解したならば、それは音楽と指揮というものすべてを理解したのと同じだ」と言われることもあるそうです。
この作品は第1楽章のシャコンヌ、第2楽章のインテルメッツォ、第3楽章のマーチという全3楽章で構成されています。第1楽章で提示された主題が第2楽章、第3楽章にも登場し、統一感が演出されているということもあり、この全3楽章は続けて演奏されることがほとんどです。
ところで、この『吹奏楽のための第一組曲』。翻訳前の元のタイトルは「Suite for Military Band」といいます。ここで注目したいのは Military Band の部分。なぜwind musicなどではなく、軍楽隊と書かれているのでしょうか。
これを読み解くカギは吹奏楽の歴史にあります。現代では吹奏楽といえば、オーケストラと同様にコンサートホールで演奏をするという形が一般的になっていますが、元々は軍隊のために屋外での演奏に最適な管楽器中心の編成が作られたことが吹奏楽のはじまりだとされています。『吹奏楽のための第一組曲』が作曲されたのは1909年。この時代のイギリスでは軍楽隊を中心に吹奏楽が民間まで広がっていったという歴史があります。そういうわけで、吹奏楽=軍楽隊→Military Bandとなったと考えられます。実際、この作品はイギリスの軍楽隊のために作られたともいわれていますね。
ということで、今回はここまで!吹奏楽の歴史については語りたいことがまだまだたくさんあります。今度特集記事とかで書いてみようかな。
次回は6月1日にお会いしましょう!それでは、また!