この春から新入生として新たなスタートを切った1年生のみなさん、入学おめでとうございます!新しい学校生活にはもう慣れてきましたか?私は高校デビューで変なキャラ付けをしようとして、クラスや部活の仲間たちからおかしなやつだと思われてしまった過去があります。でもそれはそれで、みんなから注目されてちょっと楽しかったので、ある意味高校デビューは成功だったのかもしれませんね。
ところでみなさんはどの部活に入りましたか?この記事を読んでいる人はおそらく、吹奏楽部に入部したという人がほとんどだと思います。
さて、吹奏楽部に入部した新入部員がまず最初に行うことといえば楽器決めですよね。希望した楽器に割り当てられる人もいれば、やりたかった楽器以外になってしまう人もいる。それが楽器決めです。
かくいう私も、やりたかった楽器以外になってしまった過去を持つ、その1人。というわけで今回は、そんな楽器決めの思い出について語っていきたいと思います。コラムっていうより自分語り記事だな、これ。
中1、吹奏楽部入部。
私が吹奏楽というものに初めて触れたのは中学1年生の春。何の部活に入ろうか迷っていた私が廊下をうろついていたところ、バスケ部の勧誘と吹奏楽部の勧誘に文字通り板挟みに。二者択一の選択を迫られた私は、スポーツが苦手だからという理由で吹奏楽部の体験入部に行くことになり、そのまま入部しました。
当時の私は吹奏楽というものをよくわかってなくて、なんとなく、トランペットやクラリネットのような楽器を使って曲を演奏するということだけはぼんやりと理解していました。なので、楽器決めまでの期間はトランペットやクラリネットを希望して体験していました。全然吹けなかったけど。ちなみにクラリネットに関しては現在の私でも音すら出せない。あれってどうやるの?教えてゆきりん。
そうしてすべての楽器をひと通り体験し、運命の楽器決めの時がやってくるのでした……。
第1希望はサックス
私が第1希望に選んだ楽器はサックス。理由は、音が出せたから。(クラリネットは出なかったのに、なぜ?)
あとは、入学式や新入生歓迎会で「フォー・ブラザーズ」を演奏していて、めっちゃかっこいいと思ったのも理由の1つでした。あの曲を聴いたらサックスに惚れてしまうのは至極当然の話ですよね。
第2希望に選んだのはトランペット。これもかっこよさ重視。
そして、私が第3希望に選んだ楽器。それはパーカッション。理由は、なんかいい感じにリズムが叩けたからです。とはいえ、体力には自信のなかった当時の私はパーカッションをやりたいとは全く思いませんでした。第3希望に選んだのもいわば消去法。
その結果、どうなったか。
パーカッションになりました
私が、パーカッション?いいのか?重い物持てないぞ。すぐバテるぞ。運動神経ゴミカスだぞ。本当にできるの???
こうして、私は打楽器奏者としての一歩目を不本意ながら踏み出したのでした。
そんな私なので、最初はいろいろと大変。まずはシンバルが重すぎて持てない。マーチング用の小さめなものすらロクに持てない。挙句の果てには、おっちょこちょいが炸裂し入部早々に備品のメトロノームを破壊。問題児の一言じゃ済まない。そんなとんでもないスタートを切った私。
その後はシンバルを持ち続けて耐久するトレーニングなどを重ねて、演奏するには十分な体力を身につけました。今振り返ると本当に地獄のトレーニングだった。
パーカッションが好きになった
そんなこんなでパーカッションにも少しづつ慣れてきた頃、ある日、初見合奏をするといって楽譜が配られました。私の担当楽器はウィンドチャイム。このウィンドチャイムの演奏が先輩や顧問の先生から褒められ、パーカッションに少し自信、それから愛着が出てくるきっかけになりました。
そして私は中学校3年間、高校も3年間、パーカッションを続け、音楽系の専門学校に入学。2年間、様々なアプローチから音楽に、楽器に触れ続け、現在に至ります。
あのとき、吹奏楽部に入ったから。あのとき、楽器決めでパーカッションになったから。だから今の自分がいる。私はそう思います。やりたい楽器になった人も、他の楽器になってしまった人も、担当することになった自分の楽器を好きになろう。私はそう言いたい。